OLD JOE : 1

OLD JOE : 1

OLD JOEを語るうえで欠かせないのが、古きものへの敬意と、それらをそのまま復刻するのではなく、現代の感覚で再構築する姿勢。

アメリカンクロージングをはじめ、ブリティッシュスタイルやフレンチ・ミッドセンチュリーモダン、日本の伝統工芸など、さまざまな文化や時代からインスピレーションを得ながら、OLD JOE独自の解釈へと落とし込んでいくこと。

古いものが持つ佇まいや美しさを尊重しながら、そこに現代的な感覚と、OLD JOEならではの品と意匠を加えること。

ヴィンテージを知る人にも響きながら、ファッションとして単体で見ても成立する。そんなところに、このブランドならではの熟成された服作りがあるように思います。

【私たちのデザイン哲学は、メンズウェアに対する現代的なアプローチです。世界各地で培われてきた卓越した職人技やディテールから着想を得ながら、洗練された美意識を呼び起こす服を作る。その人自身のスタイルを形づくり、日々の暮らし方にまで影響を与えるようなデザインを目指しています。伝統的な技法を取り入れ、職人たちと向き合い、学びながら、古くから受け継がれてきた技術や美意識を現代へと落とし込む。そうすることで、日常の中に新しいスタンダードを築いていきたい】

OLD JOEも前職からのご縁がありお取り扱いに至りました。PHIGVEL同様、私のかっこいい基準を作ってくれた大好きなブランドです。

今回入荷したのは、そんなOLD JOEのものづくりを象徴するような一着。ブランドのシグネチャーマテリアルでもあるパティーナホースハイドを使用したレザージャケット。

いきなり目玉、スペシャル。

デザインはファーストタイプをベースに、ミッドセンチュリー期のワークウェアの意匠を踏襲しながら、ホースレザーで再構築しています。

ブランドのシグネチャーマテリアルであるパティーナホースハイドは、経年変化した革の表情を自然に表現するため、幾度ものトライアンドエラーを重ねて完成したオリジナルのレシピによって、一着ずつ手作業で味出し加工が施されています。

ざらつきのある手触りに、色ムラのある色調。凹凸感をあえて残した、ラフでワイルドな仕上げ。新品でありながら、すでに長い時間を過ごしてきたようなクタッとした、しなやかさ、柔らかさがある。

早速、店頭で試着された方からも「こんなに着やすいんですね」と、思わず声が漏れるほど。

フロントに配されたダブルプリーツ、ドーナツ型のメタルボタン、カッパーリベットなど、ワークウェアらしい無骨なディテールを随所に取り入れています。

身頃脇とライニングにはポケットが配され、細かなディテールまで含めて、一着の中にしっかりとした設計思想が感じられます。

裏地にもこだわりがあり、経糸に綿、緯糸に再生ウールを主原料としたカラーネップ入りの紡毛糸を使用。綾織りにした後、エアタン加工とワッシャー加工を加えることで、ウール特有の軽く柔らかな膨らみを持たせています。表面の荒々しいホースハイドに対して、内側には柔らかく温度のある表情に。

OLD JOEのHPにある「一期一会」という言葉。

古い時代のものづくりや、そこに宿る美意識を受け取り、現代の服として新たな価値を与える。その服を今度は自分が着て、時間を重ねていく。そうしてまた新しい表情が生まれていく。服そのものだけではなく、その先にある時間まで含めて楽しめる。

何年、何十年と着た先の姿まで想像したくなる一着です。ぜひ店頭で袖を通してみてください。