PHIGVEL : L/W/CA CLUB JACKET

PHIGVEL : L/W/CA CLUB JACKET

よく、服を褒めるときに「かっこいい」という言葉を使う。接客のときもそうだし、自分が服を選ぶときもそう。考えてみれば、かなり頻繁に口にしている言葉だと思う。

服には、様々な評価の尺度があります。「生地がいい」「シルエットがいい」「デザインがいい」。実際、セレクトをしていると、素材の素晴らしさに感嘆することもあれば、デザインや価格のバランスを見て、これは無難に売れそうと思うこともある。反対に、ハンガーに掛かっているときには気づかなかった魅力が、袖を通した瞬間に見えてくることもある。

ただ、そうした評価と自分が心から惹かれるかどうかは必ずしも同じではなく、どれだけ作りがよくても、どれだけ合理的に優れていても、それだけでは選びきれない。最後に背中を押すのは、もっと感覚的なもので。結局のところ、「かっこいい」かどうか。

私にとって「かっこいい」は、単なる感想ではなく、服を選ぶうえでの最終的な判断であり、最高の褒め言葉でもある。何がかっこいいのか。なぜ惹かれるのか。その判断はいつも理屈から始まるわけではないけれど、見た瞬間に惹かれる。やっぱり感覚的なことなんだと思う。

実際そんなアイテムたちは、オーダーして半年後、展示会で見て興奮した記憶もぼんやりとおさまった頃に、再度あの時の興奮を蘇らせてくれる。入荷してきた数々。やっぱりかっこいい。過去の自分よくやった、よく選んだとなる。

前置きが長くなりましたが、今回、PHIGVELが10年ぶりに復刻させたジャケットは、そんな「かっこいい」という感覚を、改めて強く感じさせてくれた一着です。

私自身、これまでスタジャンというアイテムに特別な魅力を感じていたわけではないです。けれど、この一着には惹かれました。より上品に、より端正に。そして、何よりかっこいい。

袖、襟、リブ。それぞれのバランスを探りながら、何度も試行錯誤を重ねて形にしたもの。中綿の厚みも繰り返しテストし、暖かさを確保しながら、必要以上に膨らんで見えないギリギリのラインを追求しています。

すべては、かっこよく仕上げるために。

素材の組み合わせもいいんです。カシミヤ混ウールとリネンによる、柔らかさの中に素朴さを残した身頃。そこに、豊かなシボ感を持つシープレザーの袖が加わり、どこかを強調するのではなく、ひとつひとつの要素を丁寧に整え、全体としてかっこよく仕上げる。

襟の形。リブの収まり。レザーの質感。アームのライン。配色やディテール。細部まで目を向けても、少し引いて全体を眺めてもかっこいい。自分が着ても、他の人が着ていてもかっこいい。

なかなかないです。

L/W/CA CLUB JACKET - DUST BLACK×BLACK

PHIGVEL

L/W/CA CLUB JACKET - DUST BLACK×BLACK

¥132,000

商品ページを見る